GOING STEADYというバンド。

出会ったのは高校生のときでした。
そのころ毎週CDTVを見ては最新の音楽をチェックしていました。
ある日、友達に「ゴイステを知らんの?」と言われました。
すぐに近くの本屋で探しました。
何よりも目立つ真っ赤なジャケット。
ファーストアルバムの「BOYS&GIRLS」でした。
その一曲目「DON'T TRUST OVER THIRTY」のまだ音も鳴ってないイントロの叫び、
忘れられません。あのときの衝撃。
何かが開いたような気がしました。扉のような、世界のような。
それからというもの毎日毎日毎日聞きました。
家にいるとき、通学するとき、眠るとき、起きるとき、、、。

そして発売されたセカンドアルバムにして最後のアルバム「さくらの唄」。
前作に比べて深くなった詞世界。絡み合う音。紡がれるメロディ。
未だに人生のベストアルバムは不動の一位に君臨しています。

まさかあんなにも早く解散してしまうなんて。
銀杏BOYZと名前が変わり、ギターが変わり、より深く深くなっていくと同時に
少しだけ残っていたかっこつけ感もなくなってしまい、いつの間にか離れています。

ミネタカズノブという人物は純粋の固まりで、透き通るような夢を見て、
ドブのような世界の中で、自分はダメだと叫ぶような人です。
彼はとても才能があると思います。人を惹きつける魅力もあります。
そしてとてもとても優しい。

今は活動も半休止状態で、音源もしばらく出ていませんが、
あれから大人になって、色んなことを経験して、GOING STEADYが思い出として
語れるようになれたミネタカズノブの作る音楽、ずっと楽しみにしています。

僕はGOING STEADYというバンドに出会えてよかった。
高校時代にGOING STEADYが活動していたということを誇りに思っています。


いつの日にか僕らが心から笑えますように